顔と身体の骨格を整える整体サロン[ 広尾駅3番出口 徒歩3分 ]

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【#61】顔の構造は”たるみやすい”

#60】にて「口元」の重要性について解説しました。唇を「ウ・オの口」にすることで、SMAS(スマス)の関係性を強めることができます。

それでもまだ、たるむ原因には辿り着いていません…。今回はもう少し踏み込んで、顔の弛みに関わってくる靭帯(リガメント)について掘り下げていきます。

さらに言葉を整理するために、顔が「たるむと下がる」の違いをお伝えさせて頂きます。入り口として先ずは、筋膜の層の違いをお話させて頂きます。

顔の構造

顔と身体には、全身を包む筋膜があります。筋膜には、浅い層と深い層が存在しています。層には役割の違いがあります。簡潔にまとめていきます☆

浅層筋膜

SMASの縦の筋膜は骨から皮膚に繋がる、浅い膜の一層構造です。骨から直接皮膚に繋がるので、充分に可動性があります。なので、表情は豊かに動かすことができます。

深層筋膜

そして頭にはヘッドホンのような形をした横の筋膜が存在します。骨から筋肉に繋がり、上記の一層構造と併せて二層構造になります。

骨から筋肉(深層)と、筋肉から皮膚(浅層)までを繋いでいるので、可動性は多くありません。

構造のまとめ

顔には深部筋膜がないので、よく動き、弛みが出やすい。

もし顔が二層構造であれば、ガチガチになり表情はつくれません(⌒-⌒; )

ヘッドスパは頭に効く!

頭の話の余談になります。頭皮は動きますが、頭頂部や側頭部が弛んできたという話は聞いたことがありません。理由は二層構造だからです。ですが、頭は筋肉なので凝りは出ます。

ヘッドスパを受けると、疲労物質は流れますが、ダルダルに緩むことはありません。むしろ、SMASの縦の浅層筋膜が刺激されることで、顔がスッキリ引き締まります。

さらに頭の凝りが適度に緩むことで、側頭部の緊張を緩和します。側頭部は噛みしめる筋肉なので、緩みが出ると顎はリラックス状態になります。

多くの効果が期待できるヘッドスパは、カラダのメニューと併せて受けることをオススメします☆この機会にヘッドスパのブログも併せてご覧ください。「ヘッドスパを受ける理由」

お顔の靭帯(リガメント)

顔には身体同様に、靭帯(リガメント)が存在しています。このリガメントが、フェイスラインの弛みにとても深く関わってきます!

顔の靭帯ってなにしてるの?

リガメントは顔の定まった場所に存在し、骨と表情筋膜を支えています。リガメントは縦のSMASの筋膜と、横の深層筋膜を繋ぎ強固にしています。

イメージはホタテの貝柱

リガメントのイメージは、ホタテの貝柱のような形をしています。リガメントは整形などで切らない限り、緩むことはありません。つまり、リガメントは老化しないのです!

リガメントの上でたるみが起こる!

先程リガメント自体は、弛まないというお話をしました。ですが…残念なお知らせです。骨と筋膜をつなぎ留めている(リガメント貝柱が立っている)場所の「上」はたるみます!!!

リガメントの位置

リガメントのある場所は、下顎骨の下角(エラ)から側頭部までしかありません。つまり、顔の中心にはリガメントの支えが存在していません。これが何かあるポイントになります(⌒-⌒; )

たるみの成り立ち

壁にA4用紙を画鋲で留めるとします。
壁=顔の骨、用紙=皮膚、画鋲=リガメント、と想像して見てください。用紙の四隅に画鋲を刺すことができれば、紙はたるみがなく、ピシッと綺麗に貼り付けられます。

しかし、四隅から2cm離して刺すとどうなりますか。画鋲で支えている場所の上から紙がペロンと垂れて、被さってきます。画鋲の上で、たるみが起こりました(;´д`)

これがリガメントの上で起こっていることです。歳を重ね、筋力が弱くなると、リガメントの近くにある皮膚が乗っかるような弛み方になります…。頬(ほほ)は、凄く分かりやすいですよね(T . T)

リガメントのまとめ

表情の筋膜を支えている、強固なリガメント(靭帯)が存在する。

リガメントは、顔の中心外に存在している。

リガメントは不動なので、その上に皮膚が乗り、たるみが起こる。

唇を「ウ・オの口」に締め、SMASを連動させ、たるみをつくらせない!

老人の顔はなんで似てくるの?

SMASを支えるリガメントは、しっかりとした繊維組織です。若い頃は、皮下脂肪や皮膚がピンと張っています。やがて歳を重ねる(老化)に連れて、皮膚は薄く伸び切り、張りがなくなります。

一方で齢を重ねてもリガメントの位置はキープされるため、皮膚がその上に乗り込むように重なります。その結果、ほうれい線やマリオネットライン、ミッドチークラインを作り出します。

リガメントの性質と加齢によって、老人の顔は人種を問わず一緒に見えてくるのです。参考資料「酒井形成外科さんのフェイスリフトの理解

皮膚がたるむ人の残念な考え方

顔を綺麗にしていくために、少し細かく言葉を正確に使って言語の交通整理をしていきます。目標は一貫してSMASを連動させることで、お顔にピシッと皮膚が張り付く状態をつくることでした。

「たるむ」と「下がる」の認識が同じになっている

皮膚が骨から剥がれることにより、たるみが生じ、下がっているように感じます。皆さんはこの状態を「下がる」と発言しています。この認識では、顔はたるんでいきます(~_~;)

下がるの反対は、上げるになります。なので頑張って上げようとしますが、余計にたるみます…。

どこで?上記でお話した「リガメントの上」で起こります。

皆さんは顔を上げて、たるませる。を繰り返している

若い時は筋力や引っ張る力が働いて、皮膚はたるみません。しかし年齢を重ねると、筋力の働きが悪くなり皮膚を引き締めていられないので、徐々にたるんでいきます。

下がってきたと思い込み、皮膚をニコッと笑って上げることや機械を当てて持ち上げることで、骨の上で皮膚が剥がれ再びたるみが出てきます(゚o゚;;

言葉を正しく使うことで、顔は綺麗になる

上げると余計にたるむ仕組みを分かりやすくベッドメイキングにて例えます。ベットメイキングされた綺麗なシーツを想像してください。

敷かれたシーツを下から上に持ち上げ(押し上げ)たら、必ずたるみが生じます。これは持ち上げるという日本語がもたらした結果です。シーツを綺麗に仕上げるなら、引っ張るですよね(^^)

言葉を整理すると皮膚が剥がれたら、貼り付けるや引っ張る。顔が緩んだら、締める。日本語を正しく使うことで、顔を綺麗にしていく行動が変わります。

今回のまとめ

顔が下がっていると思い込み、上げようと努力をしてしまっている。

顔を上げることによって、リガメントの上で皮膚は益々たるんでいく。

最終目的は身体も含めて、SMASをパキパキに働かせたい!

やるべきことは唇を「ウ・オの口」に締めて、たるみをつくらせない!

端正な顔立ちの職業

顔を締めることが得意なのは、アスリートやバレエダンサーです。顔と身体を縦に使う動きが多く、引き締まった端正な顔立ちになっています。

日常の動きの中で、顔と身体を縦に使うことを取り入れてみましょう!ドライヤーの最中に、つま先立ちをしてみるのも顔を綺麗にしていく使い方になりますよ(^○^)ではまた!

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